脂肪肝と言われたら。
脂肪肝について
脂肪肝とは肝臓に脂肪が多くたまっている状態です。脂肪肝の原因は、お酒による「アルコール性脂肪肝」と、お酒が原因ではない「非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD:non alcoholic fatty liver disease)」の2つがあります。最近、我が国でも脂肪肝と言われる方が徐々に増えています。成人男性の3分の1、成人女性の5分の1が脂肪肝という報告もあります。お酒の飲みすぎが原因という印象がありますが、お酒をまったく(ほとんど)飲まない人の脂肪肝(NAFLD)が特に増えており、注目されています。体格にかかわらず、食べ過ぎ・運動不足で脂肪肝になっている方も増えています。
脂肪肝から肝硬変!?
お酒よりも食べ過ぎが原因でなる脂肪肝の2~3割に「非アルコール性脂肪肝炎(NASH:ナッシュ)」という病気が含まれることが解っています。肝臓に脂肪が沈着するだけでなく炎症が加わり、進行性に悪化して肝硬変や肝臓がんになることもあります。日本人の3~5%に認められ、男性では30歳から40歳の中年層に、女性では50歳以降(閉経期以降)で急増すると言われています。
脂肪肝への食事の取り組み
消費されなかったエネルギーは肝臓に中性脂肪として蓄積していき、それが過剰になると脂肪肝になります。菓子類、ファーストフードなどの高脂肪食の増加も問題です。ただし、脂肪の摂りすぎだけが悪いのではなく、過剰な炭水化物(糖質)・タンパク質摂取もみな脂肪肝の原因になります。特に依存性も指摘される糖質の過剰摂取にはくれぐれも注意が必要です。糖質の中でも脂肪肝に直結しやすいのが「果糖」です。果糖は果物に含まれるだけでなく、加工食品にも含まれています。炭酸飲料、ゼリー、アイスばかりかケチャップやたくあんの味付けにさえ利用されています。脂肪肝を指摘されている方は商品のラベルに注意をむけてみてください。「果糖ぶどう糖液糖」「ぶどう糖果糖液糖」「果糖類」「異性化液糖」「砂糖(=ぶどう糖+果糖)」といった記載はありませんでしょうか。
脂肪肝の検査
脂肪肝を診断するためのもっとも簡単な検査は「腹部超音波検査」です。脂肪が過剰に付いた肝臓は超音波を反射して、通常より白く光って見えます。脂肪の付かないお隣りの腎臓と並べて観察すると、コントラスト(差)がはっきり見えます。血液検査ではAST(GOT)、ALT(GPT)、γGTPなどの肝機能の値や比率の異常値を示す方が多いです。脂肪肝が疑わしい方は積極的に画像検査を受ける必要があります。
脂肪肝の治療
脂肪肝の治療の中心なんといっても食事療法と運動療法です。バランスのよい食事を規則正しく摂り、有酸素運動(ウォーキングなど)と無酸素運動(特に体幹の筋力トレーニング)を組み合わせる事で、次第に余分な脂肪の燃焼が進み健全な肝臓に向かいます。
糖尿病や脂質異常症といった生活習慣病へ照準をあわせたアプローチも 重要あると考えています。
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